JLPT N2 · Graded reading
月夜と眼鏡
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「おばあさん、おばあさん。」と、だれか呼ぶのであります。
おばあさんは、最初は、自分の耳のせいでないかと思いました。そして、手を動かすのをやめていました。
「おばあさん、窓を開けてください。」と、また、だれかいいました。
おばあさんは、だれが、そういうのだろうと思って、立って、窓の戸を開けました。外は、青白い月の光が、あたりを昼間のように、明るく照らしているのであります。
窓の下には、脊のあまり高くない男が立って、上を向いていました。男は、黒い眼鏡をかけて、ひげがありました。
From 小川未明, 月夜と眼鏡 via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.