JLPT N1 · Graded reading

銀河の下の町

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そして、博士は、なにかお礼をしたいといいました。

信吉は、けっして、お礼などのことを考えていませんでした。

「いいえ、お礼などいりません。」と、きっぱりと答えました。

「いや、そうでない。私の志としてです。なにか君にほしいものがあったら、いってください。東京へ帰ったら、送りますから。」と、博士は、微笑みながら、いったのであります。

「じゃ、人形を送ってください。」と、信吉はいいました。

「人形?人形とはおもしろい。どんな人形がいいかな。」

From 小川未明, 銀河の下の町 via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.