JLPT N2 · Graded reading

お母さん

100% N2 vocabulary · 261 characters · 0 words to look up

正ちゃんは、目をさますと、もう朝でした。窓が明るくなって、どこかで雨戸を繰る音がしました。けれどそばに寝ている兄さんも、目をさまさなければ、またお母さんもお起きなさらぬようすです。

「きょうは、日曜日なんだ。」

いつもなら、みんなが、こうゆっくりしてはいられぬのでした。正ちゃんは、いつも日曜は、朝がおそいのを知っていました。それをうっかりして、いつもと同じような気になって、三人で、八時から釣りにいく約束をしたのでした。かならず、七時半に迎えにくると勇ちゃんがいったから、もう起きて、ご飯を食べなければなりませんでした。

From 小川未明, お母さん via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.