JLPT N2 · Graded reading

三本の金の髪の毛をもっている鬼

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「なんの用だい。」

と、鬼のおかあさんは福の子にたずねました。けれども、このひとは、そんなにたちがわるいようには見えませんでした。

「ぼくは、鬼の頭の金の髪の毛が三本ほしいんです。でないと、およめさんをぼくのものにしておけないんですもの。」

と、福の子はこたえました。

「そりゃあまた、たいへんなのぞみだね。」

と、鬼のおかあさんがいいました。

「鬼がかえってきて、おまえを見つけようもんなら、おまえは、たちまちやっつけられちまうよ。だが、おまえがかわいそうだから、なんとかおまえをたすけてやるようにするよ。」

From グリムヴィルヘルム・カール, 三本の金の髪の毛をもっている鬼 via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.