JLPT N3 · Graded reading

びっこのお馬

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天気の曇った日のことでありました。二郎は、姉さんに、紙の青い馬を渡して、

「姉さん、どうかこの馬を二階の屋根の上に出しておいてください。」といいました。

「なぜ、二郎ちゃんはそんなことをするの?」と、姉さんは不思議がりました。脊の低い二郎には、自分独りでは、それを窓の外に出すことができなかったのです。

「いいから、出しておくれよ。」と、二郎は頼みました。

「いまじきに雨が降ってきますよ。すると、お馬がぬれてしまいますよ。」と、姉さんはいいました。

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From 小川未明, びっこのお馬 via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.