JLPT N3 · Graded reading

山の別荘の少年

100% N3 vocabulary · 325 characters · 1 word to look up

「さびしい時には星をみるがよいと、何かで読んだことがありました。それで僕はよく星をみてるんです」

正夫はそういって、でもさびしそうにほほえみました。父も母も小さい時になくなって、正夫は一人者なので、小父さん夫婦のところにひきとられてるのです。

「星をみてると、ほんとにいいんです。だれか親しいやさしい人が、こちらをじっと見ていてくれるような気がしますよ」

それから正夫は、またさびしくほほえみました。

「冬になると、星の見えることが少ないからつまらないんです。それに、こんなに雪のふる晩は、急にさびしくなることがあります。だれか今にも来そうなんです。僕がよく知ってる人だが、どんな人だかはわからない、そういうへんな人が、やって来るような気がしますよ」

Words above this level

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From 豊島与志雄, 山の別荘の少年 via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.