JLPT N3 · Graded reading

春風の吹く町

100% N3 vocabulary · 228 characters · 0 words to look up

金さんが、正直で、いい人なものだから、店には、いつもお客がありました。故郷の人とも友だちができれば、また学生さんにも友だちができました。お嫁さんをもらえとすすめる人があるけれど、金さんは、まだ早いといって、一人で暮らしていました。金さんは、独りで、考えているのが好きなのです。

「おじさん、金太郎さんの本は、もうなくなったの?」

ある日、良ちゃんが、聞きました。どこか本の下になったのでしょう。

「ありませんか。」と、金さんは、下りて、さがしてやりました。

From 小川未明, 春風の吹く町 via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.