JLPT N3 · Graded reading

心は大空を泳ぐ

100% N3 vocabulary · 215 characters · 0 words to look up

「どこへ、つれていってくれる。」と、こいが聞きました。

「君のいきたいところへ、どこへでも、つれていくよ。」と、風はいいました。

「あの雲の上まで、つれていってくれる。」と、こいは聞きました。

「いいとも、雲の上にのれば、それは楽なものさ。それに、海の上でも、山の上でも、世界じゅうを見てあるくことが、できるもの。」と、風は、いいました。

「ほんとうかい。はやく、ぼくをつれていっておくれ。」と、こいになった勇吉が、たのみました。

From 小川未明, 心は大空を泳ぐ via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.