JLPT N3 · Graded reading
心は大空を泳ぐ
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「どこへ、つれていってくれる。」と、こいが聞きました。
「君のいきたいところへ、どこへでも、つれていくよ。」と、風はいいました。
「あの雲の上まで、つれていってくれる。」と、こいは聞きました。
「いいとも、雲の上にのれば、それは楽なものさ。それに、海の上でも、山の上でも、世界じゅうを見てあるくことが、できるもの。」と、風は、いいました。
「ほんとうかい。はやく、ぼくをつれていっておくれ。」と、こいになった勇吉が、たのみました。
From 小川未明, 心は大空を泳ぐ via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.