JLPT N1 · Graded reading

ちょうと三つの石

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「おまえを後に残していくのは、このうえなく悲しい。けれど、これも運命だからしかたがない。おまえは、あの鳥のめんどうを見てやったら、どうにか暮らしていけないことはない。」と、夫はいいました。

「ほんとうに悲しいことです。わたしは、もっと鳥のめんどうを見てやります。そして、一日も早くあなたのところへゆかれる日を待っています。」と、女は答えました。

「それで安心をした。どうか達者で、幸福に日を送ってくれい。きっと、私は、待っているから。」と、夫はいいました。

From 小川未明, ちょうと三つの石 via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.