JLPT N1 · Graded reading

月夜とめがね

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おばあさんは、かけていためがねを、またはずしました。それをたなの上の目ざまし時計のそばにのせて、もう時刻もだいぶおそいからやすもうと、しごとをかたづけにかかりました。

このとき、また外の戸をトン、トンとたたくものがありました。

おばあさんは耳をかたむけました。

「なんというふしぎな晩だろう。また、だれかきたようだ。もう、こんなに……。」と、おばあさんはいって、時計を見ますと、外は月の光に明かるいけれど、時刻はもうだいぶふけていました。

From 小川未明, 月夜とめがね via Aozora Bunko. Public domain; transcribed and proofread by Aozora Bunko volunteers.